個人的に避けるメーカーについて①

完成品メーカーでどこの製品は避けるか?と聞かれたら、自分なら自信をもって「まずDellは止めとけ、富士通は使い捨て前提ならおk」と言う。
何故か?理由は単純で「過去一番多い台数を見てきた経験上、酷い代物や調整不足な代物が多い印象を受ける上に値札の付け方が酷い」からである。

最初に酷い代物を見たのは親が買い換えて不要となったPen4(確か北森)のフルタワーだった。当時の友人がサブ用に引き取ると言ったので清掃点検のためにサイドボードを開く(抜き取る、ではなく本当に開く方式だった)ととんでもない冷却構造が出てきたのだ。
先に「窒息」と書いたが、そんじょそこらの窒息ケースとは格が違う。Pen4のフルタワーで「ケースファンとCPUファンの間がダクトで繋がっていて、それ以外はほぼ全窒息」という有り様であった。
当時一緒に開けた友人の「何だこれ、CPUしか冷やしてないじゃんか。酷いなこれ」という一言を今でも鮮明に覚えている。

次に見たのは今はなき会社のオフィス、この頃は別の意味でも地獄であった。何しろXP・Vista・7が事務所内に混在してて、それらがほぼ全てDell製。しかも先に出てきた窒息ケースのPCまで現役で動いていた。
テレアポでなくデータ入力係兼社内SEとして働いていたが、MSOfficeですら2003、2007、2010が混在していて「2007で作ったデータがXPの2003だと動かないんだけど」「保存方式を.docxから.docに変えてください」という会話は日常茶飯。
最後の方でBTOパソコンを一台導入しては見たもののドライバソフトの入れ方が誰も分からず2日放置され、見るに見かねて作業を代行したら神呼ばわりされるという有り様+終電帰りがデフォな状況に身体をぶっ壊して辞めたのは今でも黒歴史である。

さて、親が窒息フルタワーから買い換えたミドルタワーは「スリム過ぎてグラボが細いのしか入らない」という点だけ除けばきちんとエアフローも考えられた良いケースだったので安心していたのだが、そんな折に自分が直撃弾を喰らうことになる。
Softbankから出たDell Streak Proこと101DL、これがどうにもメイン画面がギラついて見えて自分の目には全く合わない代物であり、一括捨て値で買っていたのを良いことに001HTをこれで置き換えるということをせずそのままさっさと売却してしまった。
実は後年101DLと同じ有機ELを採用した機種をメイン機として使っていた(そして二回ガラスを割ったあげくに更にクラックの予兆が現れたので投げ売った)のだが、その機種と比較しても101DLのディスプレイのギラつきは異常であった。
これは恐らく設定の練り込みが上手く行かなかったからであろうとは推測できるが、それであっても自分がDellを忌避すると決めるに充分な決定打となってしまった。

なお、後に親はSONYから分社前の一体型VAIOを購入しDellの液晶ディスプレイモニタが宙に浮いたのだが、笑えないことに更に古いSamsung製モニタより発色も表示の安定性でも下だったため、借り受け即返却を決めたのは言うまでもない。
一時期自作デスクトップPCを使っていたときは、サブ液晶はSamsung製の17インチモニタを縦にして使っていた。

と、いうわけで長々とDellに泣かされた話をしてきたが、本当にDellは値付けと性能設定、割引商法が凄い。最近改善しているなら……と考えてしまうところではある。
但し買うとしてもPro BOOKかXPS、アリエンワーもといAlienwareだけは絶対に買わないと断言できる()

因みに上には上がいる。自分が約10年前に一台だけで「二度とあのメーカーのには手を出さない」と断言したメーカーが存在するからだ。
Dellは「故障はしていなかった」のに対し、そのメーカーは「故障も酷ければサポートの対応も酷かった」メーカーとなる。
次回「ノートベアボーンは丁半博打」、少し間を開けると思う。